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ロイヤル・リバプール・ゴルフ・クラブ

イングランドで2番目に古い歴史を持つ名門コース

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イングランド中西部の港湾都市リバプールからここを流れるマージー川を海底トンネルで超えてウィラル地区に入るとマージー川とディー川に挟まれた突き出た半島のリンクスに1869年に設立されたロイヤル・リバプール・ゴルフ・クラブはあります。すぐ近くの村の名前ホイレークがそのままこのコースの愛称となっています。コースの印象はとにかく狭いフェアウェイです。両側から深いラフが迫ってくる錯覚を覚えます。

全英オープンは過去12回開催されており、近年ではタイガー・ウッズが優勝した2006年やローリー・マキロイが全英オープンの初タイトルを獲得した2014年に開催されています。ここでの全英オープン開催の最大のエポックメーキングは、1930年の大会です。アメリカの春のゴルフの祭典”マスターズ”の創始者 ボビー・ジョーンズがこの年に1年間ですべてのメジャー競技に優勝するという快挙『真のグランド・スラム』を成し遂げています。彼は生涯をアマチュア・ゴルファーとして過ごし、プロフェッショナル・ゴルファーとならなかった為、全米オープン、全米アマチュア、全英オープン、全英アマチュアの4つの競技がその対象となります。1930年にここロイヤル・リバプールで開催された全英オープンに優勝しています。その後、この年に彼は競技ゴルフからの引退を発表します。その数年後にマスターズ・トーナメントを創設し、今のマスターズの栄華の道を作りました。

ここは、全英アマチュア選手権の発祥の地でもあります。1885年の第1回から通算18回の舞台となりました。通算8度の栄冠を得ているジョン・ボールは、このコースで3度の大会を制しています。

次回、2023年第151回目の全英オープンの開催が内定しております。

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コースで特筆すべきはそのホールの構成です。基本的に大きくは正時計まわりに進みながら、ジグザクにホールが展開します。9番から13番までは、海側に近ずき、天気の良い夏の日は砂浜を乗馬する姿が見受けられます。

リンクスコース特有の強風が常に吹き、狭いフェアウェイと相まって、コースの難度を上げています。さらに古く歴史と共に生まれた特有の細かな傾斜がフェアウェイやグリーンにあり、プレイヤーを悩ませます。

店主は2012年を皮切りに何度もにここを訪問し、闘いを挑みましたが、いつも見事に返り討ちにあいます。見た目の優しい顔の下に潜む厳しさに完敗ばかりです。いつも次の機会にはリベンジを誓っています。

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英国ゴルフ・メジャーの舞台

全英オープンの舞台

1897, 1902, 1907, 1913, 1924, 1930, 1936, 1947, 1956, 1967, 2006, 2014,

2023,

全英女子オープン

2012,

全英アマチュア選手権

1885, 1887, 1890, 1894, 1898, 1902, 1906, 1910, 1921, 1927, 1933, 1939, 

1953, 1962, 1969, 1975, 1995, 2000, 

ロイヤル・リバプール・ゴルフ・クラブのホール達

ホール

ナンバー

ホール名(英語/日本語表記)

説明

   1

Course 

/コース

411ヤード/パー4.右に見える敷地は練習場で打ち込むとO.Bです。練習場付近で右ドックレッグします。第1打はこのコーナー付近に止めて、第2打以降に臨みます。2打目以降、常に右はO.Bです。グリーンは小さな起伏があり、非常にパットに神経を使うホールです。
     2

Road

/ロード

361ヤード/パー4.開場当時からの原型をほぼ保っているホールです。左右のバンカー群に注意し、左バンカーの右サイドが第1打の狙い目です。

2打目以降、グリーン入り口右側の2つ重なる深いバンカ―に注意です。

3

Long

/ロング

503ヤード/パー5.右に見える3つのバンカーの内、第1打の飛距離を考慮して、そのいずれかに方向を定めます。第2打以降左方向に少し向きを変えていきます。グリーンを取り囲みバンカー群とグリーンの大きく複雑な傾斜に挑みます。

4

New

/ニュー

176ヤード/パー3.砲台グリーンに向けて第1打を狙います。左は谷のように抉れ、深いバンカ―もあります。グリーンには風が抜けており、番手選択を悩ませます。

5

Telegraph

/テレグラフ

364ヤード/パー4.右サイドのゴース、フェアウェイ左右にあるバンカーに注意が必要です。グリーンへ残り60ヤード~80ヤード付近で一度、フェアウェイは途絶えます。長いパー4の為、グリーンへは転がし上げるショットが理想です。

6

Briars

/ブリアーズ

363ヤード/パー4.右サイドのバンカーに注意しつつ、ティーショットが必要です。

狙いは左のゴースの上に立つストライプ模様のポール方向です。フェアウェイは波打ち、固い為、ランで思わぬ距離がでます。

7

Dowie

/ドービ―

185ヤード/パー3.海から、すなわち右から左への風が吹く場合が多いパー3です。グリーンを囲む左右のバンカーに注意が必要です。

8

Far

/ファー

481ヤード/パー5.コ-スでクラブハウスから一番遠くあるホールです。バンカーは1つしかなく、ショットでのプレシャーは少ないです。ホールの全景としては、正面の小山まで真っすぐ進んで一度フェアウェイは切れて、小山の左側から再びフェアウェイがグリーンまで伸びている稲妻のような形をしています。たった1つのグリーン右サイドのバンカーは非常に深く、脱出が非常に困難となります。

9

Punch Bowl

/パンチ ボール

318ヤード/パー4.コースの中でここから13番ホールまで海沿いに展開します。高台にあるティグランドから、いくつかの波打ったフェアウェイのコブを超えながら、低い位置にあるグリーンを攻めます。第1打は、レイアップ(=刻む)してでもフェアウェイをキープし、小山に囲まれた小さなグリーンを狙います。グリーン左手前と右サイドにバンカー、左奥にグラスバンカーがあります。

10

Dee

/デイー

385ヤード/パー4.右サイドの3つのバンカー、左サイドの深いラフに注意が必要です。フェアウェイは左から右へ傾斜しています。バンカー群から左へドッグレッグしています。グリーンは打ち上げの為、正確な距離が必要です。

11

Alps

/アルプス

178ヤード/パー3.コースで一番高台にあり、ティグランドからの風景の美しいホールです。グリーン右サイドの深いバンカーに注意が必要です。グリーンは縦に長く、ピン・ポジションによって、番手が大きく変わります。

12

Hibre

/ヒブレ

396ヤード/パ―4.ロングヒッターは左バンカー越えを狙います。右サイドの深いラフに注意が必要です。バンカー地点より左にドッグレッグしています。砲台グリーンの右サイドは谷のように抉れており、アプローチが大変難しくなります。

13

Rushers

/ラッシャーズ

148ヤード/パー3.ティグランドの場所により、コースの趣きが変わるホールです。バンカーを囲むバンカーに注意です。

14

Field

/フィールド

496ヤード/パー5.ティショットは左サイドの2つバンカーに注意です。グリーンまで130〜150ヤード付近で右に切れ込んでいるフェアウェイに注意が必要です。グリーン左側の3つの深いバンカ―、グリーンの傾斜に注意です。

15

Lake

/レイク

430ヤード/パー4.ヘッドウィンド(=アゲンストの風)が吹くことが多いホールです。左右のバンカー、グリーン両サイドにあるバンカーに注意が必要です。

16

Dun

/ダン

487ヤード/パー5.右サイドの練習場から先はO.Bです。2打目以降、狭く絞られたフェアウェイをキープしたいです。左はラフ、右はO.Bです。グリーンを取り囲むすべてのバンカーは深く小さいです。

17

Royal

/ロイヤル

407ヤード/パー4.開場当時にあったロイヤル・ホテルは、一時期クラブ的な役割りをしていました。その場から左右にあるバンカーの間の狭いフェアウェイを狙います。2打目以降、少し左にカーブし、グリーンが望めます。グリーンを囲む深いバンカ―群と、縦長の複雑な傾斜が入り組むグリーンに注意です。

18

Stand

/スタンド

377ヤード/パー4.左右にあるバンカーの間のフェアウェイにボールを置きたいホールです。2打目以降、グリーンを囲むバンカー群とグリーンの複雑な起伏の中、ショットします。

*ここロイヤル・リバプール・ゴルフ・クラブでは、普段のコースとトーナメントの場合では、ホール番号が異なります。

店主が選ぶロイヤル・リバプールの名ホール

独断で店主が選ぶ名ホールですが、このコースの第1印象は優しい顔です。毎ショットの見た目のターゲットには、強烈なプレシャーは感じないのです。フェアウェイは狭いですが、平坦で他の全英オープンの舞台のような大きなコブは殆どありません。しかし、実際にまわってみるとコースの難度が徐々に伝わってきます。フェアウェイは固く、アイアンショットのクラブのミスヒットを誘発します。そして、グリーンが難敵です。うねり、高低差が激しく、深いバンカーがガードしています。9番から13番までは、海側に展開し、左側からの風にショットを乱されます。特に10番と13番のパー3においては、グリーン手前の深いバンカーが曲者です。17番の長いパー4を超えれば、18番のパー4は、比較的優しく、コース全体との闘いを労ってくれます。

リンクス・コースは、自然条件を基本にホール配置が設計されるべきであるという不文律を我々に教えてくれます。プレイする自然条件の中で、設計したホールがどのようにプレイヤーに影響を与えるかを想像して作られているからこそ、歴史を重ねる名コースになったことがわかります。

ロイヤル・リバプール ゴルフクラブ近郊の名リンクス

ロイヤル・リバプール近郊には2つの全英オープンの舞台となる名リンクスがあります。過去、10度の舞台 ロイヤル・バークディール ゴルフクラブと過去、11度の舞台 ロイヤル・リザム&セント-アンズ ゴルフクラブです。

ロイヤル・バークディールに関して詳しくはこちら

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新着情報

2024年3月5日

2024年のゴルフ旅がようやく始まります。楽しみです。

2023年8月14日

2024年の全英女子オープンの開催期日が決定致しました。

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